相続財産としてあるはずの預金通帳が見当たりません。行政書士の先生どうすればよいでしょうか。（宗像）

宗像に住む専業主婦です。先日宗像市内に住む父が亡くなりました。相続人は母と私と弟の３人です。３人で父の遺品整理をしながら相続財産を確認しているところなのですが、父の退職金が預けてあるはずの口座の通帳・カードが見つからないのです。生前、父からは退職金は一切使わずに口座に預けてあると聞いていました。当時、私と母でその話を聞いていたので退職金を預けてある口座があるのは確かです。どこの銀行なのか分かれば問い合わせもできますが、私も母も見当もつきません。どうにか調べることはできないのでしょうか。（宗像）

相続人であることを証明するため、戸籍謄本を準備した上で銀行で残高証明書を取り寄せましょう。

亡くなった方の財産について遺族がすべて把握していることはむしろ稀なことです。まずは、お父様が遺言書や終活ノート、メモを遺していないか確認しましょう。メモなどの手がかりも無いという場合は、銀行からの郵便物、カレンダー、粗品など他に手がかりがないか確認します。銀行名が印字してあるものがあれば、その銀行に問い合わせてみましょう。手元に手がかりになるものが一切ないという場合には、自宅やお父様が勤めていた会社付近の銀行に直接問い合わせます。

銀行に問い合わせる際は、事前に相続人であることを証明できる戸籍謄本を準備しておく必要があります。相続人であることが証明できなければ一切情報はもらえませんので、まずは戸籍謄本を取り寄せましょう。戸籍謄本を提出することにより相続人であることが証明できれば銀行に対して被相続人の口座の有無や残高証明、取引履歴などの情報開示を請求することができます。

相続手続きでは相続人調査や財産の調査など、手間や時間がかかるものも多く、お困りの方も多くいらっしゃいます。ご自身での相続人調査や相続財産の調査が困難な方は、専門家にご相談されることをおすすめいたします。

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