八幡・中間相続遺言相談室の
相続手続きに関する相談事例
宗像の方より相続に関するご相談
2024年09月03日
父の相続手続きをどのように進めればよいかわかりません。行政書士の先生、手続きの流れを教えてください。(宗像)
はじめまして。私は宗像に住む40代女性です。このたび宗像の実家で暮らしていた父が亡くなり、先日葬儀を終えました。これから相続手続きを始めたいと思っているのですが、相続の経験がないため、どのように進めればよいのかわかりません。相続手続きは大変な作業だという話を耳にしたこともあるので、私にこなせるのかとても不安です。(宗像)
相続手続きの全体像をご紹介します。ご不安や疑問点がありましたらいつでも相続の専門家にお尋ねください。
ご家族が亡くなり相続が発生すると、数多くの手続きを行わなければなりません。こちらでは一般的に必要となる相続手続きの全体像をご紹介しますが、相続に不慣れな方には難しく感じる場面もあるかと存じます。手続きは相続の専門家に対応を依頼することもできますので、ご不安がある場合にはいつでもお問い合わせください。
■遺言書の確認
最初の確認事項は遺言書の有無です。被相続人(亡くなった方)が生前に遺言書を作成していれば、原則として遺言内容が優先となりますので、そこに記された遺産分割方針にそって相続手続きを進めてください。
遺言書が遺されていない場合には、以下の手順で相続手続きを進めましょう。
(1)戸籍を収集し、相続人を確定する
被相続人の最終の戸籍からさかのぼり、出生時まで連続したすべての戸籍を収集します。この戸籍の記録から、相続人を確定させます。併せて、相続人の現在の戸籍も収集しておくとスムーズです。
(2)相続財産を調査する
被相続人が生前に所有していた、プラスの財産(預金、不動産などの資産価値のある財産)ならびにマイナスの財産(借金やローンなどの負債)をすべて調査します。財産の根拠となる書類(銀行の通帳、不動産の登記事項証明書、固定資産税納税通知書など)を収集し、財産目録という一覧表にまとめます。
(3)相続方法を選択する
相続は、被相続人の財産をすべてそのまま承継する「単純承認」だけではありません。相続の義務権利をすべて拒否する「相続放棄」や、プラスの財産の範囲内でのみマイナスの財産を承継する「限定承認」という選択肢もあります。相続放棄や限定承認を選択する場合には、熟慮期間内(自己のために相続が開始したと知った日から3か月)に家庭裁判所での手続きを要します。
(4)遺産分割協議を実施し、遺産分割協議書を作成する
遺産をどのように分け合うか決定する話し合い(遺産分割協議)を、相続人全員参加のうえで実施します。話し合いがまとまったら、協議結果を書面にまとめ、相続人全員が署名し、実印を押します。この書面を遺産分割協議書といい、各種財産の名義変更の際に使用します。
(5)相続した財産の名義を変更する
不動産や有価証券など、名義変更が必要な財産の手続きをします。
以上が一般的な流れですが、ご状況によっては家庭裁判所への手続きを要したり、相続税の支払い義務が生じたりするケースもあります。まずは相続の専門家に相談し、状況を整理してもらうのもよいでしょう。
八幡・中間相続遺言相談室の初回相談は完全無料となっています。宗像の皆様のお悩みやご状況に合わせて、相続の専門家がわかりやすく丁寧にご案内いたしますので、どうぞ安心してお問い合わせください。