八幡・中間相続遺言相談室の
相続手続きに関する相談事例
折尾の方より遺産相続についてのご相談
2021年03月09日
相続人同士での話し合いをしましたが、遺産分割協議書は必ず作成しなくてはならないのでしょうか。ぜひ行政書士の先生にお話しをお伺いしたいと思っています。(折尾)
結婚をきっかけに主人の地元である折尾で暮らしています。先日、その主人が60歳を前に亡くなりました。突然のことでしたので、葬儀もあわただしい中子供や親戚に助けてもらい滞りなくすませることができました。急なことでしたので、この先の相続のことなどは夫婦で話し合ってきていません。もちろん遺言書も用意していませんでした。相続人も私と子供たちのみ、遺産の内容も自宅と少しの預金だけですので遺産分割協議というほどのことをするまでもなく、家族での話し合いでスムーズにまとまりました。今後も家族で遺産相続についてトラブルとなる事はなさそうですが、こういった場合でも遺産分割協議書は必ず作成しなければなりませんか?(折尾)
遺産分割協議書は、今後様々な場面において必要となる大事な書類です。
遺産分割協議書は、相続人の全員が遺産分割について話し合いをし、合意が得られえた内容を書面にとりまとめたものになります。この遺産分割協議書は、相続財産の名義変更等を行う際に必要となることがあります。また、もし相続人間で相続トラブルが発生した際に、内容の確認をすることができますので、作成をしておいた方が安心です。
ただし、遺産分割協議書が必ず必要かというと、そうではないケースも実際にあります。被相続人が遺言書を残していた場合がこれに該当します。そもそも、遺言書がある場合には、遺産分割を行わず、その内容に沿って相続手続きを進めることになります。
今回のご相談者様のケースでは、遺言書はなかったとのことですので、相続手続きを進める中で遺産分割協議書があった方が手続きがスムーズに進むことになると思います。(下記参照)。家族間のみの遺産相続手続きで、話し合いも円満であったとしても、今後どのようなトラブルが起こってもいいように、正式な書面である遺産分割協議書を作成しておくことをおすすめいたします。
【遺言書がない場合の相続手続きにおいて、遺産分割協議書が必要になるケース】
- 不動産の相続登記
- 相続税の申告
- 金融機関の預金口座が多い場合(遺産分割協議書がないと、全ての金融機関の所定用紙に相続人全員の署名押印が必要)
- 相続人間のトラブルが予想される場合
上記のようなケースでは、遺産分割協議書を作成しておきましょう。
遺産分割協議書はご自身で作成することも可能ですが、仕事が忙しく中々時間の取れない方や相続する不動産が複数ある方などは、お早目に専門家へ依頼する事でスムーズに、かつ正確に手続きを完了させることに繋がりますので、遺産相続についてお困りでしたら相続専門の事務所へ相談することをおすすめいたします。
八幡・中間相続遺言相談室では、相続の専門家である行政書士が折尾にお住まいの皆様の相続のお困り事のお手伝いをしております。折尾近隣にお住まいの方で、遺産相続に関するお困り事がございましたら、当プラザの無料相談をぜひご利用下さい。折尾の皆様からのお問い合わせ、ご来所を所員一同でお待ちしております。